ウサギノネドコ図鑑14 クマムシ

ウサギノネドコでは来週の6月23日(金)より、
「美しいミクロ生物の世界」を開催いたします。

ミクロ生物にまつわるグッズや、書籍、作品などいろいろと取り揃えていますので是非、ご来店ください。

■企画展「美しいミクロ生物の世界」開催のお知らせ

また期間中、ミクロ生物と身近に触れ合うワークショップを、2日間開催いたしますので、こちらも是非ご予約の上、ご参加ください。

・6月25日(日)「ミクロ生物と発酵食品 〜麹菌と味噌づくり体験〜」
・7月30日(日)「ミクロ生物と触れ合おう」

さて…

上記イベントにあわせまして、久しぶりに「ウサギノネドコ図鑑」の更新です。

今回は、Sola cube Microで題材にした、
ミクロ生物の「クマムシ」についてご紹介したいと思います。

クマムシは緩歩動物門(かんぽどうぶつもん)という分類に属する動物で、世界中1200を超える種があるとされています。

Sola cube MicroではParamacrobiotus kenianusという種の「卵」を題材にしました。

そのクマムシ。

成体ではこのような姿形をしています。

4対8脚で歩く様子が、
クマに似ていることからクマムシと呼ばれています。

小さなものでは0.05mm、大きなもので1mm程度。

微小な生物ではありますが、
「過酷な環境で生き抜くサバイバー」でもあります。

私たちの身の回りでは苔の中などに潜んでいたりしますが、
標高6600mのヒマラヤ山中や、水深4500mの深海、
はたまた南極や北極まで世界中様々な箇所に生息しているようです。

クマムシのサバイバーとしての真骨頂は
自らの体を乾燥させた「乾眠状態」に入った時です。

クマムシが生活するには水分が必要ですが、
周囲が乾燥してくると、自らの体も乾燥させ、仮死状態に入ります。

この「乾眠状態」で何年も生き続けることができるのです。

さらに驚きなのは、真空、高圧、高い放射線量、
そして高温や低温にも耐えることができるということ。

宇宙空間で10日間もの間、生きのびたという実験も行われました。

クマムシの話は、Sola cube Microの監修をしてくださった
クマムシ博士こと、堀川大樹さんのお話がとても面白いので、
是非ご参考になさってくださいね。

宇宙生物学とクマムシと私(前編)
宇宙生物学とクマムシと私(後編)

Sola cube Micro – クマムシの卵 5,980円(税抜)
ウサギノネドコ オンラインストア
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ウサギノネドコ図鑑13 放散虫

ヘッケルの放散虫

Sola cube Microのモデルになったミクロ生物をご紹介する第四弾は、放散虫です。
放散虫は海に住むプランクトンの一種で、ガラス質の美しい骨格を持っています。
数十ミクロン~数百ミクロンほどのごく小さなの生き物ですが、その多様な形態は、壮麗な古代建築物や未知の地球外生命体を思わせる、驚きに満ちた姿をしています。

ヘッケルの放散虫

ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル (1834-1919)は放散虫の詳細なスケッチを残しました。
美しい図版の数々は現在でも高く評価されています。

放散虫のガラス質の骨格は化石に残りやすく、一番古い放散虫の化石は約5億年前のカンブリア紀の地層から発見されています。
恐竜が生きていた2億5000万年〜6500万年前よりも前から現在まで様々な種が出現、絶滅を繰り返していることから、地質年代を調べる基準にもなっています。

日本の地層からも放散虫の化石を見つけることができます。
NHK for School のサイトでは、チャートという岩石から放散虫化石を取り出す映像をご覧いただけますよ。

生きものからできた石 チャート | クリップ | NHK for School
”東京都鳩ノ巣渓谷の谷で採取されたチャートから海の生き物を取り出す映像です。 ”

放散虫の一種 Hexacontium hostile CL.

Sola cube Microのモデルになった放散虫 Hexacontium hostile CL. は、化石として発見された種です。
三層構造の美しい骨格をモデリングしました。
骨格が層状に重なり合う様は、象牙細工の多層球のようですね。

Sola cube Micro 光の遊び

Sola cube Micro と懐中電灯を使ってこんな光の遊びもできますよ。
ぜひご自宅でもお試しください。

ミセスタッフ
高橋

Sola cube Micro – 放散虫の一種 6,980円(税抜)
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