ウサギノネドコ図鑑19 スウェディッシュブルー

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この青色の美しいガラスが生まれたのは、スウェーデンの小さな町。
スウェディッシュブルーは18-19世紀ごろ、その地にあった鉄鋼精錬所から排出された産業廃棄物です。

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鉄は、原料となる鉄鉱石から鉄成分だけを抽出して作られます。
鉄鉱石から不純物を取り除いて、鉄の純度を高めていく工程が「精錬」と呼ばれる作業です。
鉄の原料を加熱しドロドロに溶かすと、不純物(鉱滓/スラグ)が鉄と分離して、浮かび出てきます。
不要となった不純物は、地面に掘った穴に捨てられていました。
その不純物は珪酸塩(ガラスの主成分)でできていたため、冷え固まると美しい青色のガラスになったのです。

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一度は廃棄物となったものですが、色や模様の美しさから、現在では高価なジュエリーに加工されることも少なくありません。
流通量も少なく入手の難しい石です。

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スウェディッシュブルーのマーブル模様は、石ごとに様々な景色を見せてくれます。
光に透かした時の意外な色合いも楽しいですよ。
スウェディッシュブルーはウサギノネドコ京都店でお買い求めいただけます。
ぜひ手にとってお気に入りのものを探してみてくださいね。

■店舗のご案内
ウサギノネドコ京都店 (木曜定休)
[ミセ]11:00-18:30
[カフェ]11:30-22:00 (L.O.21:00)

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ウサギノネドコ図鑑18 ツノゼミ

現在、ウサギノネドコ カフェにて展示していますこの模型。
「なんじゃこりゃ???」と思わず叫んでしまいそうな造形ですよね?

これはゲームや映画などの架空世界の生物ではありません。現在の地球上に生存している「ツノゼミ」という昆虫の模型なんです。

モデルになっているのは南米に生息する「ヨツコブツノゼミ」というツノゼミの一種。実物の35倍スケールで製作されています。

ツノゼミはカメムシ目に属する昆虫で、ツノゼミ科には3000を超える種が知られています(同じカメムシ目ではあるものの、セミとは遠縁)。

このツノ、「前胸背板(ぜんきょうはいばん)」という部位が膨らんでいるのですが、何の役割でこのような造形に至っているかはまだ解明されていないとか…。

横から見るとこんな造形。

実はよーく見ると、模型の手前には1cmにも満たない実物の「ヨツコブツノゼミ」も展示しておりまして…

「あ!同じかたち!」とお分かりいただけるかと思います。

ヨツコブツノゼミの模型の製作者は吉田雅則さん。
Sola cube Microのミクロ生物のモデリングもしてくださった方でもあります。

九州大学総合研究博物館で行われた「新種発見!昆虫冒険紀行」のために模型は製作されましたが、ウサギノネドコで展示している模型はその簡易塗装バージョン。博物館で展示した模型とは別の模型を展示しています。

こちらは3D造形されたデータ上のツノゼミ。
3Dプリントする前には、パーツ毎に分割されます。

パーツ毎に3Dプリントし、組み上げていきます。

現在発売中の「CGWORLD 2018年4月号 vol.236」では、6ページにもわたって、吉田さんがヨツコブツノゼミを開発されたエピソードが掲載されています。興味のある方は是非お読みになってください。

またツノゼミに興味を持った方は、ツノゼミの専門家、丸山宗利先生による「ツノゼミ ありえない虫 」を是非お読みになってください。バラエティに富んだ造形を眺めるだけで楽しいですよ〜。

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