ガラスに閉じ込められた美しい植物標本

ウサギノネドコ カフェおよびミセでガラス作家の
佐々木類さんの作品を常設展示させていただくことになりました。

瀬戸内国際芸術祭2013で粟島で展示されていた
Subtle Intimacyというガラス作品です。

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半年間にわたって佐々木さんが
粟島で採取された植物標本が作品の中には封入されています。

ガラス板の間に植物標本を挟み、
釜で700〜800度の熱で焼くことで作品を作っていらっしゃいます。

植物が白いのは灰になって残っているためです。

灰になることで植物の造形が際立ち、
後ろからLEDで照らした姿はおもわず「あぁ…」とため息が
出てしまうほど引き込まれます。

中にはガラスの中に気泡があって膨らんでいるものがありますが、
これは植物から出た水分によるものだそうです。

「土地の記憶を作品に込める」ことを佐々木さんは
作品作りにおいて大切にしていらっしゃり、
その土地、その時の水分までもが作品に残っているというのは
何かストーリーを感じますよね。

写真でも美しさが伝わるかと思いますが、
実物は得も言われぬ美しさです。

数えてみましたが全部で368種類の作品がありました。

カフェ、ミセいずれの空間でも展示しています。
それぞれの空間で異なる魅力を放っていますので、
その違いもどうぞお楽しみください。

「ダーウィンとフジツボ展」開催のお知らせ

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昨年開催しました「ホネ展」「ウニ展2」に続きまして、
今年は「ダーウィンとフジツボ展」をウサギノネドコ京都店にて開催いたします。

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Fistulobalanus albicostatus シロスジフジツボ (c)倉谷うらら

海岸へ行くと岩の上や船底にびっしり貼り付いているアレ。
「海のやっかい者」「貝の仲間」という
偏見や誤解の多いフジツボですが、その生態は不思議に満ちています。

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アカフジツボの採餌 (c)倉谷うらら

フジツボは貝ではなく、エビやカニと同じ甲殻類の仲間です。
採餌の姿がとてもユニークで、「蔓脚(まんきゃく)」と呼ばれる
フサフサとした脚を殻のすき間から出し入れして
海水中のプランクトンを捕まえて食べています。
生息場所も様々で、岩場だけでなくカメ、クジラ、クラゲなど
特定の生き物にしか付着しない種までいるというから驚きです!

『種の起源』を著したチャールズ・ダーウィンは
8年間もの間フジツボの研究に熱中していました。
本展ではダーウィンとフジツボの密接な関係のほか、
東西のフジツボ学の歴史にもスポットを当てます。

今回は海洋生物研究家でフジツボの魅力に取りつかれた一人、
倉谷うららさんに大きなご協力をいただきました。
会期中は倉谷さんをお招きしたトークイベントを2回に渡って開催いたします。

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左:不明種 紫陽花貝、右:Semibalanus cariosus チシマフジツボ (c)倉谷うらら

ミセでは展示だけでなく、他にはないフジツボの標本や、
グッズ、書籍、博物画もお買い求めいただけます。
カフェではダーウィンにちなんだスイーツをご提供させていただく予定です。

本展をご覧いただいたあとに海辺へ行くと
じっとフジツボを観察してしまうこと必至です!
よろしければ是非足をお運びください。

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「ダーウィンとフジツボ展」開催概要
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■期間  2016年2月12日(金)〜5月8日(日)
■定休日 木曜日
■時間  11:00〜18:30
■場所  ウサギノネドコ京都店 ミセ・カフェ
     (京都市中京区西ノ京南原町37)
■地図  http://usaginonedoko.net/kyoto/access/
(協力:海洋生態研究所、日本付着生物学会)
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トークイベントではフジツボに魅せられた偉人、
チャールズ・ダーウィンと南方熊楠について倉谷うららさんに語っていただきます。
場所の関係上、参加人数がいずれも限られますのでお申し込みはどうぞお早めに!
(お申し込み方法はこのページの一番下をご覧ください。)

★トークイベント「ダーウィンとフジツボ」
 2016年3月6日(日)
『種の起源』を著す前の8年間、ダーウィンはフジツボの研究に熱中していました。
「わたしの愛しいフジツボ」と呼ぶほどだったダーウィンとフジツボの関係に迫ります。
ダーウィンと倉谷さんのフジツボへの熱い想いに触れたあとは、
海辺へ行ってフジツボ観察したくなること間違いなしです!

★トークイベント「熊楠とフジツボ」
 2016年4月10日(日)
日本の偉大な博物学者、南方熊楠が生涯大切にしていた標本「ウガ」。
その正体は尾先にフジツボをたくさん付けたウミヘビの標本でした。
奇妙なウガの逸話を、生物学的、民俗学的、宗教的、あらゆる方面からアプローチ。
皆さまををフジツボから広がる壮大な世界に引きこみます!

ダーウィン夫人のレシピ帳

ダーウィン夫人であるエマは、料理のレシピと家庭生活についての記録を残しています。
カフェでは彼女のレシピ帳の中から2つのスイーツを再現してご提供いたします!

★特別スイーツメニュー
・林檎のプディング        690円(税抜)
・林檎のプディング(ハーフサイズ) 450円(税抜)
・ジンジャーブレッド       300円(税抜)
※ テイクアウトはできません。

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トークイベント開催概要
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■日程
 「ダーウィンとフジツボ」2016年3月6日(日)
 「熊楠とフジツボ」   2016年4月10日(日)

■時間
 【1部】
 13:30-14:00 受付
 14:00-15:00 トークイベント
 15:00-15:30 質疑応答

 【2部】
 16:00-16:30 受付
 16:30-17:30 トークイベント
 17:30-18:00 質疑応答

※1部と2部のトークイベントは同じ内容です。
※入れ替え制のため、イベントが終了次第ご退席をお願いします。

■参加費
 3,500円/税込
 林檎のプディングと紅茶つきです。

■定員
 各回10名様

■お申し込み
お問い合わせ」より、下記項目をご記入の上、お申し込みください。
※ 件名は必ず「その他」をお選びください
※ アレルギーなどあれば予めお知らせください。
※ お子様の参加をご希望の方は、ご相談ください。

1. お名前
2. 参加希望回
   →「ダーウィンとフジツボ」2016年3月6日(日)
     ・1部 14:00〜15:30
     ・2部 16:30〜18:00
   →「熊楠とフジツボ」2016年4月10日(日)
     ・1部 14:00〜15:30
     ・2部 16:30〜18:00
   ※第二、第三希望までお知らせいただけると、ご参加いただける確立が高まります。
3. 参加ご人数
4. 当日ご連絡のつく携帯電話番号
5. メールアドレス
 ※携帯メールアドレスをご利用の方は、
 パソコンからのメールが受け取れるように設定をお願い致します。
お申し込みメールをいただいたあと、
こちらから改めて返信させていただきます。
先着順となりますので、予めご了承ください。
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