8月27日(日)開催 トークイベント「美しいミクロ生物の形」

トークイベント「美しいミクロ生物の形」

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トークイベント「美しいミクロ生物の形」
2017年8月27日(日) 16:00〜18:00
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8月27日(日)に「美しいミクロ生物の世界」に関連したトークイベントを緊急開催いたします。
ゲストはRC GEARの銀細工職人・横山隼さんと、Sola cube Microを監修していただいた早川昌志さんです。

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(C)RC GEAR

シルバーアクセサリーショップRC GEARの横山隼さんは、オーダーメイドのアクセサリーを制作する一方で、古生物の立体模型を制作されていらっしゃいます。
本展では、海のプランクトン「放散虫」の化石をモチーフにした作品をご出品いただきました。

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(C)RC GEAR

横山さんの放散虫作品は、どれも実物の放散虫化石の形を忠実に再現した、研究者お墨付きの逸品です。
トゲの位置やエッジの曲線、穴の配列・形状などなど、見るほどに造形へのこだわりを感じることができます。
今回のトークイベントでは、放散虫の造形の魅力や、複雑な造形の放散虫を立体化する過程などをお話していただきます。
実際に制作された立体作品のほか、実物の放散虫標本もご覧いただけますのでこちらもお楽しみに。

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(C)早川昌志

もう一人のゲストは、ウサギノネドコのプロダクトSola cube Microをご監修いただいた、早川昌志さんです。
早川さんは、Life is small Project に所属し、ミクロ生物の魅力を伝える活動をされています。
過去2回ウサギノネドコで開催された、早川さんのワークショップでは、スマートフォンを顕微鏡に早変わりさせる「スマホ顕微鏡」を使い、参加者の皆さんにミクロ生物の観察をしていただきました。

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2017年1月開催 ワークショップ「ミクロ生物と触れ合おう」の様子

今回は、単細胞でありながら多様で複雑な生態をもつ「原生生物」について、そして放散虫をはじめ化石として発見される原生生物について、詳しくお話していただきます。
ミドリムシやゾウリムシなどの生きた原生生物もお持ちいただきますので、こちらもぜひご覧になってみてください。

ほかではなかなか聞けないお話が盛りだくさんのトークイベントです。
イベント後半には参加者交流の時間も設定していますので、お気軽にゲストの方とお話してみてくださいね。
皆さまのご参加をお待ちしております。

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トークイベント「美しいミクロ生物の形」
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■日にち  2017年8月27日(日)
■時間   16:00〜18:00
■場所   ウサギノネドコ京都店 ミセ2階
■参加費  2,500円 (飲み物付き)
■定員   15名

■申込方法
当Webサイトの「お問い合わせページ」より、下記項目をご入力の上、お申し込みください。
1) お名前
2) 参加希望イベント名
3) 参加人数
4) 当日ご連絡のつく携帯電話番号
5) メールアドレス
6) ゲストの方へのご質問など
※件名は必ず「京都店(ミセ)について」をお選びください
※携帯メールアドレスをご利用の方は、パソコンからのメールが受け取れるようにご設定ください。当店からの受付完了メール受信をもって、お申し込み完了とさせていただきます。

■タイムスケジュール
15:30
受付開始
16:00
講演者紹介
16:05
早川昌志さんトーク [テーマ: 美しい原生生物の形] (40分)
– 原生生物って何?
– 原生生物の生き方と形
– 化石になる原生生物
16:45
横山隼さんトーク [テーマ: 美しい放散虫の形] (40分)
– 放散虫って何?
– 放散虫の造形の魅力
– 放散虫の立体モデル制作
17:25
参加者交流 (35分)
– 原生生物・放散虫を観察してみよう
– 質疑応答
18:00
終了
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放散虫イラスト原画・ポストカード販売のお知らせ

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イラストレーターの池田早秋さんが描いた、放散虫のイラスト原画・ポストカード販売のお知らせです。

■放散虫とは?
「放散虫(ホウサンチュウ)」は「虫」という字が付きますが、虫ではなく海に住む動物性のプランクトンです。
恐竜やアンモナイトよりも古い5億年前に地球上に現れ、いまの海にも1000種が住んでいます。

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画像提供: 左上・右下 池上隆仁(海洋生物環境研究所) 右上・左下 鈴木紀毅(東北大学)

■ガラスでできた骨格をもつ放散虫
放散虫は、アメーバ状の体の中に二酸化ケイ素というガラスに近い成分でできた骨格を持っています。
この骨格は化石として残りやすく、顕微鏡でしか見えないほど小さな化石「微化石」として世界中で発見されています。
繊細な編み目とトゲを生やした球、細長く伸びる塔、アンテナを傘のように広げた形など、放散虫骨格の多様な形はとても不思議で面白く、そして美しいのです。
現在、放散虫は化石種・原生種を合わせて1万種ほどが知られています。
骨格の違いで分類するので、1万種類の形があるということになりますが、名前がない新種はまだ数万はあるといわれています。

■ペンで描く細密画 池田早秋
8月30日(水)まで開催中の「美しいミクロ生物の世界」に合わせてこの美しい放散虫の骨格を、イラストレーターの池田早秋さんに描いていただきました。
この緻密なペンのタッチにご注目ください。複雑な形をした放散虫の造形を見事に表現していただきました。
版画とも間違われる池田さんの作品は、製図用のミリペンで緻密に描かれています。
ウサギノネドコ ミセではこちらのイラスト原画を販売中です。
額装もシンプルなので、どんなお部屋にもマッチしやすい作品になっています。
同イラストのポストカードも近日発売予定ですので、どうぞお楽しみに!

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■研究者が感じる放散虫の魅力
今回のイラスト制作にあたり、東北大学で放散虫を研究されている鈴木紀毅先生に大きなご協力をいただきました。
鈴木先生に「研究者の方が感じる放散虫の魅力を教えてください」と尋ねたところ、素敵なお返事をいただきました。

” 研究をしていると辛いときもあります。
そんなときに放散虫を眺めると生物の妙で心が安らぎます。
0.1 mmにも満たないこの大きさ、1個の細胞しか無いのに複雑にして幾何学的な造形を作る。
どうしてこんなことが出来るのだろう。
放散虫は5億年の歴史を持ち、1万種が現れては消えていっている。
微小にして壮大な放散虫を思うと、まだ頑張る気になれます。 ”

■美しいミクロ生物の世界
ウサギノネドコ京都店で開催中の「美しいミクロ生物の世界」では、池田早秋さんのイラスト原画の他、シルバーやガラスで作られた放散虫作品も販売しております。
その精巧な造形美をぜひ店頭でご覧ください。
また、8月27日(日)にはミクロ生物に関連したトークイベントを緊急開催予定です。
近日中にご案内いたしますので、ぜひこちらもお楽しみにお待ちください。

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「美しいミクロ生物の世界」開催概要
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期間  2017年6月23日(金)〜8月30日(水)
定休日 木曜日
時間  11:00〜18:30
場所  ウサギノネドコ京都店 ミセ
(京都市中京区西ノ京南原町37)
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■お知らせ
放散虫研究者の国際会議「InterRad XV in Niigata 2017」が今年10月22日〜11月1日まで開催されます。
一般の方でも無料で見学参加できるプログラムや、気軽に参加できるサイエンスカフェも開催されますので、この機会に世界最先端の研究に触れてみてはいかがでしょうか?

10月22日(日) 第15回国際放散虫研究集会普及講演
第101回サイエンスカフェにいがた『放散虫って何だ??』
http://interrad2017.random-walk.org/information/event/

10月22日(日)〜27日(金) 見学参加プログラム(談笑会を除き無料)
http://interrad2017.random-walk.org/information/visitor-program/