ウサギノネドコ図鑑11 ボルボックス

Sola cube Microのモデルになったミクロ生物をご紹介する第二弾は、ボルボックスをご紹介したいと思います。

ボルボックスは淡水に生きる緑藻(りょくそう)と呼ばれる生物の一種で、葉緑体を持ち光合成をします。

Volvoはラテン語で「回転する」を意味し、クルクルと回転しながら水の中を泳ぐのですが、その様子がまたとても愛らしいのです!

映像をアップしたので泳いでいる様子を是非ご覧ください。
(映像、画像ともにSola cube Microの監修をしてくださった早川昌志さんにご提供いただいています)


ボルボックス Volvox sp. (c)早川昌志

ボルボックスは表面に約2000個の「体細胞」がありまして、
それぞれの体細胞から生える2本の鞭毛を動かすことで回転しています。

数千の体細胞がそれぞれに鞭毛を動かし、大きな体全体を動かしていると考えると体細胞がなんだかとても健気に思えてきます。

体の内側には約16個の「娘群体」と呼ばれる生殖細胞があります。
これが次世代のボルボックスになる、いわば「子どもボルボックス」です。

娘群体は細胞分裂を繰り返し、成長すると大きくなり
最後には親の体を突き破って新たな個体として羽ばたいていきます。

この娘群体が成長するときに、外側と内側がクルッとひっくりかえる
「インバージョン」という現象が起きるのですが、その様子は是非、
NHKのミクロワールドのサイトでご覧いただけるのでご覧になってくださいね。

ミクロワールド 「緑の宝石 ボルボックスの秘密」

Sola cube Microのボルボックスはこの2000個の体細胞と鞭毛、そして娘群体を再現しています。

160808MICRO+

顕微鏡写真は拡大率をあげればあげるほど、ピントの合う範囲が狭くなり、同時に観察できる範囲は限られのですが、Sola cube Microであれば立体で、全てのパーツをじっくり観察いただけるかと思います。

是非お楽しみください。

吉村

Sola cube Micro – ボルボックス 6,980円(税抜)
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ウサギノネドコ図鑑10 タイヨウチュウ


Sola cube Micro – タイヨウチュウ

今回のウサギノネドコ図鑑では、9月から販売を開始した Sola cube Micro にラインナップされたミクロ生物を取り上げたいと思います。
第一弾として原生動物の一種、タイヨウチュウをご紹介します。

Sola cube Micro – タイヨウチュウ 5,980円(税抜)
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タイヨウチュウとは?

タイヨウチュウ Actinophrys sol (c)早川昌志

「太陽虫」
聞きなれない虫の名前のようですが、身近な池や湖の水底で生活をしている、単細胞生物の一種です。
放射状に広がった足が太陽のような形をしていることから、ラテン語で太陽を意味する”sol”が学名に含まれています。

タイヨウチュウの足

タイヨウチュウ Actinophrys sol (c)早川昌志

タイヨウチュウの足は歩くための足ではありません。
軸足(じくそく)と呼ばれるこの足は、実は餌を捉えるための巧妙な罠なのです。
自らはほとんど動かないタイヨウチュウですが、餌となる微生物がこの軸足に触れると瞬時に収縮し、餌を捕らえます。

分裂・融合するタイヨウチュウ

融合するタイヨウチュウ Actinophrys sol (c)早川昌志

タイヨウチュウは分裂して数を増やします。
また、タイヨウチュウ同士が近づくと融合したり、群体をつくることもあり、お互いに協力して自分の体よりも大きな生物を捕食することもあるそうです。

肉眼では見えないけれど、身近なところでこんなにもダイナミックな生命活動が行われているんですね。
次回も引き続きミクロの世界の住人たちをご紹介していきます。

ミセスタッフ
高橋

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